お百度参り

 
 
 
 


お百度参り

永安寺にお百度石があるのを御存知でしょうか。
愛染広場から愛歓橋を開山堂側へ渡って
すぐ右側にひっそりと佇んでいます。
あまり目立ちませんが、お百度参りされる方はたくさんいらっしゃいます。
当山では、恋愛成就を願う場合は愛染大明王様とお百度石とを往復します。
そのほかのご祈願は聖天堂奥院とお百度石の間を往復します。

元々は近くの神社やお寺に願を掛け、百日間毎日詣でるのが本来のお百度参りなのですが、それがだんだんと簡略化され、また、急を要する祈願のため、お百度石との往復でお百度参りの代わりとする
ことができるようになったものです。
その歴史は古く、鎌倉時代初期の足利氏の記録にも残っています。
 

 
<お百度の意義>


密教の中心的教義において「身、口、意」の一致が説かれます。
・ 身・・・・今やっていること(行動)
・ 口・・・・言っていること(言葉)
・ 意・・・・思っていること(心、意識)

空海さんはこの三つを一致させることで、あらゆる願いが叶うと説かれました。
密教の行者は
・ 手に印を結び
・ 口に真言、陀羅尼を唱え
・ 心に仏を描く
という三つを同時に行うことで身口意を一致させることを常に意識し修行しています。
これを三密行といいます。

お百度は、一般の人が行える三密行そのものです。
ひたすら歩き、口には御真言を唱え、一心に仏を想い、お願いをする・・・

これは古来より伝わる、秘密の心願成就メゾットなのです。

* お百度参りには正しい作法があります。秘伝の作法でお参りすることで、成就する可能性も倍増します。お百度参りをされたい方は、まずはお電話にて当寺へご連絡ください。
住職から直接ご本人に、作法についてお話させていただきます。