鶴舞山は兼六園の南東約5キロの高台に位置し、夏は全山に繁る松の木陰に暑さを忘れさせ、蝉の声は大合唱となって山々に響き、都会人を驚かせます 秋は紅葉などの木々が山を染め、冬の雪は水墨画のように凛とした無音の世界を創り出し、信仰のお山であることを感じさせます 春ともなれば全山の木々が一斉に芽吹き、桜が季節の賑わいを奏で、桜のあとは山を覆うつつじが咲き乱れます 中世の昔から要衝として常に出城が築かれ、度重なる古戦場となっていたところと伝わっています 当山の山号は、つがいの丹頂鶴が季節はずれの晩春に金沢方面より飛来し、当山の上空をゆっくり三度周って再び金沢方向へ飛び去りました この時、野良仕事に出ていた麓の人々が不思議なつがいの鶴の飛来を見て驚き、瑞兆として伝えられたものによります
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