永安寺は真言宗を名のり、醍醐派に属していますが
そもそも仏教(釈尊の教え)に宗派はありません
釈尊がお生まれになったインドでは、学派としての分派独立は
ありましたが、最後まで宗派という概念はありませんでした
インドから伝わった中国で原型ができ、中国から伝わった日本
で再び体系化、細分化されたと言えるでしょうか
日本人はとかく細かくきっちりと線を引いて、色分けするのが
得意ですが、宗旨を明解にする努力が一般の人から見ると
返って仏教を難解にし、近寄りづらくしている一面があります
できればあまり近寄らず、お葬式のときだけ、ちょいとお世話
になるような・・・そんな方が多いかもしれませんが、釈尊の
教えとはそのようなものでなく、人生を思考分析してより良く
生きる「智慧」そのもなのです
釈尊が生涯に説かれた8万4千とも言われる「経」のほとんど
は、悩み苦しむ衆生や弟子の問いに答えられたもので、その
「智慧」は必ずあなたの心にも光明をもたらすでしょう
永安寺は宗派の概念にとらわれず、あらゆる人の心の拠り所
となるところです