開山堂右側にあるこの六地蔵様は、忠臣蔵で有名な赤穂浪士四十七士の
冥福を祈るために正徳二年(1712年)明石の某寺に建立されたものです。
明治維新の混乱の最中、大阪船場の商家が引きとってお奉りしていました
が、太平洋戦争の戦火を逃れ、縁をつたって当山に身を寄せられました。
数々の混乱をくぐりぬけ、数奇なめぐりあわせをもって当山に辿り着かれた
ありがたいお地蔵様です。
六地蔵様は地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六界すべてに救済の手を差
し伸べておられます。